贝壳电子书 > 财会税务电子书 > 白夜行:日文版 >

第31章

白夜行:日文版-第31章

小说: 白夜行:日文版 字数: 每页4000字

按键盘上方向键 ← 或 → 可快速上下翻页,按键盘上的 Enter 键可回到本书目录页,按键盘上方向键 ↑ 可回到本页顶部!
————未阅读完?加入书签已便下次继续阅读!



 さらにその下に、製品名とそのゲ啶魏唴gな説明文、そして価格を記した表が付けられている。製品は全部で三十種類ぐらいあった。価格は安いもので千円ちょっと、高いもので五千円強というところだ。
『マリン?クラッシュ』は表の中程にあった。ただし、他のものより太い文字が使われ、おまけに『面白度★★★★』と説明文にはある。太い文字で書かれているものは、他にも三つほどあるが、星が四つ並んでいるのはこれだけだった。販売主が、強く売ろうとしているのがよくわかる。
 売っているのは、『無限企画』という会社だった。正晴は見たことも聞いたこともない社名だった。
「何ですか、これ? こんな通信販売をしているところがあるんですか」
「最近時々見かける。俺はあんまり気にとめてへんかったけど、三研の永田は前から知ってたそうや。それでこの『マリン?クラッシュ』のゲ嗄谌荬长椁巫鳏盲俊亥单芝蕙辚蟆护人皮皮毪螭恰荬摔胜盲皮郡椁筏ぁ¥恰⒅旰悉い恕ⅳ长长刈⑽膜筏瀑I《こ》うた者がおったから、試しに借りてみたんやて。そうしたらこのとおり、中身がそっくりやろ。びっくりして俺に知らせてくれたというわけや」
 正晴は唸《うな》った。何がどうなっているのか、さっぱりわからなかった。
「どういうことでしょう」
「『サブマリン』は」といって美濃部は椅子にもたれた。金具のきしむ音がぎしぎしと鳴った。「俺らのオリジナルや。まあ、正確にいうとマサチュ互氓膜窝鳏盲骏博‘ムを下敷きにしてるんやけど、俺ら独自のアイデアで成り立っていることは間摺い胜ぁ¥饯螭圣ⅴぅ钎ⅳ颉⑷瘎eの人間が、別の場所で思いついて、しかも形にしてしまうなんていう偶然は、ちょっとありえへんのとちがうか」
「ということは……」
「俺らの中の誰かが、この『無限企画』っていう会社に、『サブマリン』のプログラムを流したとしか考えられへん」
「まさか」
「ほかにどういうことが考えられる? 『サブマリン』のプログラムを持ってるのは、作ったメンバ坤堡恰ⅳ幛盲郡胜长趣扦纤摔速Jさへんことになっているんやぞ」
 美濃部に問われ、正晴は黙り込んだ。たしかに、ほかに考えられることなどなかった。現実に『サブマリン』の類似品が、こうして販売されているのだ。
「みんなを集めましょうか」と正晴はいってみた。
「その必要があるやろな。もうすぐ昼休みやから、飯を食うたらここに集まることにしょうか。全員から話を聞いたら、何かわかるかもしれへん。もっとも、張本人が嘘をつかへんかったら、の話やけどな」美濃部は口元を歪め、金縁の眼鏡を指先で少し上げた。
「誰かが抜けがけして、あれを業者に売ったなんて、とても考えられませんけど」
「中道がみんなを信用するのは勝手や。けど誰かが裏切ったのは確実やねんからな」
「わざとやったとはかぎらないんじゃないですか」
 正晴の言葉に、大学院生は片方の眉を動かした。
「どういう意味や」
「本人が知らないうちに、誰かにプログラムを盗まれたということも考えられます」
「犯人はメンバ浃韦Δ啤ⅳ饯沃埭辘摔い肴碎gというわけか」
「そうです」
 犯人という言い方には抵抗はあったが、正晴は頷いた。
「どっちにしても、全員から話を聞く必要があるな」そういって美濃部は腕組みをした。
『サブマリン』の製作に関わったのは大学院生の美濃部を含めて六人だ。その全員が昼休みに第六研究室に集まった。
 美濃部が事の次第を皆に報告したが、やはり誰もが心当たりはないといいきった。
「第一そんなことをしたら、こんなふうにばれるに決まってるやないですか。それがわからんほどあほやないですよ」四年生の一人は、美濃部に向かってこういった。
 また別の一人は、「どうせ売るなら、自分たちの手で売りますよ。みんなに相談してね。だって、そのほうが絶対に儲《もう》かるから」といった。
 プログラムを他人に貸さなかったか、という伲鼏枻蛎罎獠郡筏俊¥长欷摔膜い皮先摔窝⒂堰_を撸Г肖护皮浃毪郡幛恕⒍唐陂g貸したといった。だがいずれも当人がその場におり、プログラムの眩uを作る暇はなかったはずだと断言した。
「すると、あと考えられるのは、誰かのプログラムが勝手に持ち出されたということか」
 美濃部はいい、プログラムの入ったテ驻喂芾恧摔膜い迫珕Tに尋ねた。だがそれを紛失したといった者はいなかった。
「全員、もういっぺんよう思い出してみてくれ。俺らでなかったら、俺らの周りにいる誰かが、勝手に『サブマリン』を売り飛ばしたということなんやからな。で、それを買い取った奴が、堂々とそれを売って商売しとるということや」美濃部は悔しそうな顔でそういい、皆を見回した。
 解散した後、正晴は自分の席に戻って、もう一度記憶を確認した。だが少なくとも自分のテ驻lかに持ち出された可能性はないという結論に達していた。彼は他のデ郡毪盲骏譬‘プと一緒に『サブマリン』のテ驻狻ⅳ栅坤螭献哉位我訾筏摔筏蓼盲皮い搿3证脸訾筏繒rでも、常に手元からは離さなかった。研究室にすら放置したことは全くない。つまりほかの誰かが盗まれたとしか考えられなかった。
 それにしても、と彼は全く別の感想を今度のことで持っていた。自分たちが撸Г帜康膜亲鳏盲骏抓恁哎楗啶ⅳ长螭胜栅Δ松虊婴摔胜毪趣先激铯胜盲俊¥猡筏筏郡椁长欷稀⑿陇筏ぅ鹰弗庭工胜韦猡筏欷胜えD―。

[#ここから7字下げ]

[#ここで字下げ終わり]

 正晴が唐沢雪罚Г紊ちⅳ沥摔膜い扑激こ訾筏郡韦稀⒗褡婴卧挙蚵劋い皮榘朐鲁踏Uった頃だ。中之島《なかのしま》にある府立図書館で、友人の眨伽猡韦烁钉悉盲皮い胱钪肖坤盲俊S讶摔趣いΔ韦膝ⅴぅ攻邾氓暴‘部の同期で垣内《かきうち》といった。彼はあるレポ趣驎郡幛恕⑦^去の新聞記事を眨伽皮い俊
「ははは、そうやそうや、あの頃や。俺もよう買いに行かされたわ、トイレットペ雪‘」垣内は広げた縮刷版を読み、小さな声でいった。机の上には十二冊の縮刷版が載っていた。昭和四十八年七月から四十九年六月までの分で、一か月ごとに一冊に纏《まと》めてある。
 正晴は横から覗き込んだ。垣内が読んでいたのは、四十八年十一月二日の記事だ。大阪の千里ニュ骏Ε螭违供‘パ蕞‘ケットで、トイレットペ雪‘の売場に約三百人の客が殺到したとある。
 いわゆるオイルショックの話だ。垣内は電気エネルギ枰摔膜い普{査しているので、この時期のこういう記事にも目を通す必要があるのだろう。
「枺─扦猡ⅳ盲郡韦俊≠Iい占め騒ぎ」
「あったらしいよ。でも首都圏では、トイレットペ雪‘よりも洗剤じゃなかったかな。いとこが何度も買いに行かされたと言ってた」
「ふうん、たしかにここに、多摩のス雪‘で四万円分の洗剤を買《こ》うた主婦がおるて書いてあるわ。まさか、おまえのところの親戚やないやろな」垣内がにやにやしていう。
 馬鹿いうなよ、と正晴は笑って応えた。
 自分はあの頃何をしていたかなと正晴は考えた。彼は当時高校一年だった。大阪に越してきてからまださほど間がなく、地域に慣れるのに苦労していた。
 ふと雪罚Г虾文晟坤盲郡韦胜瓤激à俊n^の中で数えると、小学五年生ということになった。だが彼女の小学生姿というのは、あまりうまくイメ袱扦胜盲俊
 唐沢礼子の話を思い出したのは、その直後だ。
「事故で亡くなったんです。たしか雪罚Г晟摔胜盲啤ⅳ工挨雾暏坤盲郡人激い蓼埂N逶隆坤盲郡筏椤
 雪罚Г螌g母に関する話だ。彼女が六年生ということは、昭和四十九年だ。
 正晴は縮刷版の中から四十九年五月の分を選び、机の上で開いた。
『凶h院本会議 大気汚染防止法改正を可決』、『ウ蕙螗辚证蛑鲝垽工肱预閮炆Wo法改正案に反対し性鹤h員面会所で集会』といった出来事がこの月にはあったようだ。日本消費者連盟発足、枺┒冀瓥|区にセブン-イレブン一号店がオ抓螭趣い盲坑浭陇饽郡摔膜い俊
 正晴は社会面を見ていった。やがて一つの小さな記事を見つけた。『ガスコンロの火が消えて中毒死 大阪市生野区』という見出しがついている。内容は次のようなものだ。

[#ここから2字下げ]
『二二日午後五時ごろ、大阪市|生野《いくの》区大江西七丁目吉田ハイツ一〇三号室の西本文代さん(三六)が部屋で倒れているのをアパ趣喂芾砘嵘绀紊鐔Tらが見つけ、救急車を呼んだが、西本さんはすでに死んでいた。生野署の眨伽扦稀k見当時部屋にはガスが充満しており、西本さんは中毒死を起こしたと見られている。ガス漏れの原因については眨麞酥肖坤ⅴ攻偿螗恧摔堡郡撙街栅长埭欷皮辍ⅳ饯欷摔瑜昊黏à郡长趣宋鞅兢丹螭瑲荬扭胜盲靠赡苄预ⅳ毪趣いΑ!
[#ここで字下げ終わり]

 これだ、と正晴は確信した。唐沢礼子から聞いた話とほぼ一致している。発見者に雪罚Г蚊挨訾皮长胜いⅳ饯欷闲侣勆绀鋺'したのだろう。
「何を一所懸命に読んでるんや」垣内が横から覗き込んできた。
「いや、別に大したことじゃないんだけど」正晴は記事を指し、バイトで教えている生徒の身に起きた事件だということを話した。
 垣内はさすがに驚いたようだ。「へえ、新聞に載るような事件に関係してるとは、すごいやないか」
「俺が関係してるわけじゃないよ」
「けど、その子供を教えてるわけやろ」
「それはそうだけどさ」
 ふうん、と妙に感心したように鼻を鳴らしながら、垣内はもう一度記事を見た。
「生野区大江か。内藤の家の近所やな」
「へえ、内藤の? 本当かい」
「うん。たしかそうやった」
 内藤というのはアイスホッケ郡吾彷叅馈U绀郡沥瑜辘庖谎晗陇扦ⅳ搿
「じゃあ今度、内藤に訊いてみるかな」正晴はそういいながら、新聞記事に記載されている吉田ハイツの住所をメモした。
 しかし彼がこのことで内藤に話をしたのは、それからさらに二週間後だった。四年生になれば、実伲膜衰ⅴぅ攻邾氓暴‘部を引退しているため、めったに後輩たちと顔を合わせないの

返回目录 上一页 下一页 回到顶部 6 4

你可能喜欢的